見えない傷
そうか…
私はとても傷ついていたんだ
ふと気がついた
この一年、
ずーっと
ずっと
なぜだか生まれた距離が
どうしても埋められなくて
もがきつづけていたね
それであなたの傷が癒えるなら
私は傷ついても大丈夫
そう、ずっと思ってきた
なのに溢れる涙の行き場がないのは
なぜだろう
私はきっと本当はつらかったんだ
大丈夫なんかじゃなかったんだね
なぜだか昔から大好きで覚えている
「銀河鉄道の夜」のセリフ
“カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのように、ほんとうにみんなの幸いのためならば、僕のからだなんか百ぺん灼やいてもかまわない”