昨日のこと② 彼の闇
ホテルに籠り
ずっとくっついていました
はっきりと話しはしないけれど
ぽつりぽつりと話すことの中に
彼の闇が見えました
今彼は3つ仕事をしていて
唯一の休みの日には
子どもの野球コーチをしています
それは彼の理想の父親であったはずだし
一回目の結婚では
果たせなかった役目でもあったはず
なのに
彼の言葉に埋まらないものを感じるのは
なぜなんだろう
もちろん激務で疲れているせいもある
だろうけど…
なんとなく腑に落ちませんでした
そしてポツリと
自分は人を愛せないんじゃないか…
そう言いました
ショックだった…
あんなに私を愛してくれてたのに?
今の彼の中には
今私を心から愛してる実感は
ないんだな
でもそれは、わかっていました
今の彼は
私に愛を伝えてはくれないから
愛することへの恐怖や不安
だから仕事に逃げたり
私の愛に触れることを恐れて
私を遠ざけたりしてたんだろう
私に
「○○は恋愛するとみんな大好きになっちゃ
うから」
なんて言ってきて…
ああ、まだ今も私の気持ちが
重いんだな、ってしょんぼり
こんなに好きなのはあなただけですよ…
そういうあなたも含めて
私はあなたのすべてを受け入れたいし
大好きだから
会えない時間が
どれだけ苦しかったなんて
言いたくないし
わかってほしいなんて思わないよ
何を聞いても言われても
今の私は彼への愛が
泉のようにあふれ出てきます
彼の闇の噴出と
現実の崩壊が
始まっているのかもしれません
私はただ愛を注ぎ
見守るだけ